亥之吉のスマホポーチはスマートフォンを入れて持ち歩け、バッグの持ち手やベルトループに取り付けられるところが人気で、スマホデビューされたお母様や、お父様へのギフトにも喜ばれるアイテムです。
最近のスマートフォンは大きいサイズも発売され、スマホカバーも手帳型のしっかりしたタイプのものを装着すると、スマホポーチには入らないことがあり、お客様から「もう少し大きいサイズはないの?」とのお声をいただきました。
- あまり厚さのないスッキリしたサイズのがま口。
- 大きめにするなら、持ち手ではなくショルダー紐の方が◯。
- スマートフォンと小さめお財布、鍵など大事な物、必要最低限のアイテムだけ入る。
- 中はスマートフォンやモバイル機器を優しく包む生地に。
- 柄は大人の女性にも持っていただける亥之吉らしい柄。
- 小柄な方も背の高い方もジャストサイズで持っていただけるよう、調節できるショルダーをセット。
などなど、今のスマホポーチの良さを踏まえて、さらにこだわって大きいサイズの4寸縦型ポシェットがま口を作りました。
「4寸」という名前はがま口の口金の大きさで、昔ながらの尺貫法(しゃっかんほう)が使われています。
1寸は約3.03cmの長さで、4寸は約12cm程度です。
今では「12cmのがま口」の方がわかりやすかと思いますが、昔ながらの呼び名が今も使われています。
4寸縦型ポシェットは亥之吉のベンリーがま口と同じ柄デザインで、外ポケットや本体の色の組み合わせを考えて作成しました。
表と裏で柄が違うのはもちろん、表面の無地部分の配色がポイントです。
パソコンの画面で見たり生地だけで見たりするのと、がま口に出来上がったものとでは雰囲気が変わりますので、出来上がるまではドキドキです。
亥之吉の商品は全て自社でプリントしております。
生地のプリントにはたくさんの工程があるのですが、今回はインクジェットプリントについてご紹介します。
インクジェットプリンターで生地にプリントする前にはインクの着弾のズレを調整します。
インクジェットプリンターには9色のインクがセットされていますが、そのインク(スカイ・シアン・グレー・ブルー・ブラック・マゼンタ・オレンジ・ピンク・イエロー)がセットされたインクジェットヘッドが左右に動きながらそれぞれのインクを出していきます。
生地の厚さによって、インクが生地に到着する距離が変わるので、ズレがない位置の数値に合わせて、インクジェットプリンターを調整していきます。
これをしないとプリントがぶれてピンボケのようになってしまいます。
虫眼鏡で確認して、間違いのないように設定します。
亥之吉の柄は総柄ではなくほとんどがパネル柄ですので、作るアイテムの抜き型より少し大きめサイズに柄を並べて、プリントしています。
こうすることにより、無駄なくプリントできてエコでもあるのです。
この後、スチーミング・ソーピング・水洗・乾燥・仕上げの工程を経て、縫製加工に回ることになります。
こうしてたくさんの人の手を経て、亥之吉の商品は完成します。
亥之吉をご愛用の皆様や、プレゼントに選んでいただいた皆様に感謝を込めて日々お届けしております。